テレビで、ものまねのコロッケが主演の『肉体の門』が流れていた。
なぜか討ち入り前のシーンで、桜吹雪の中で、担架に担がれた女の死体の頭の上で(コロッケの)指詰めが行なわれていた。
もうほとんど壊死した状態に見える左手の人差し指と中指をドスで落としてた。「コロン」と素直に切れたので、凄く不自然だった。
月: 2012年4月
交換日記
父が望遠鏡で金環食の観察準備をしている。
どこかのガキが、間違ってその望遠鏡についている、よくわからないレバーを引いた。
すると、あたり一面が黄色と黒色のモザイクになって、父が消えてしまった。
それから幾星霜。
なぜか母だけが時空を超えて父と交信できる手段を持っていた。
交換日記だった。
その交換日記上では、リアルタイムにお互いの書いた文字が見えるようになっている。
毎日のように父と母がその日記上で言葉のやりとりを交わしていた。
恥ずかし気もなく、愛のことばが文字で交換されている。恋人同士さながらである。