バスタブにゆったりと沐浴している。
湯に浸かりながら、ぬるめのシャワーを浴びていた。
すると、見覚えのある蜘蛛が迷い込んできた。
体調は1メートルくらいある。
が、体の幅は最大でも15センチくらい。
色だけは黄色と黒の、漫画に出てくるような毒蜘蛛である。
なぜか、以前にこの蜘蛛を退治した記憶があり、以前は細い背骨を叩いて追って殺したのだったが、今回はもうあまり近寄りたくなかったので、シャワーの温度を上げて正面から狙い撃ちにした。
20秒くらい経っても、一向に弱る様子がない。
いよいよ温度をもう一段回上げようとしたその時、蜘蛛の口がメガホンのように開いた。そして、それを傘の先のように閉じて束ねて、鋭い槍のようにして、こちらに向かって襲い掛かってきた。
「エイリアン」の1シーンのようにあっという間の恐怖感もつかの間、右手の人差し指に攻撃を受けたと悟った。
一気に目が覚めた。時計は午前6時前だった。