父と二人で獰猛な蛮族の土地に攻め入る。
この蛮族は嚢と呼ばれる、特殊な袋状の住居に住む山岳民族である。
その特殊な住居が、一つの峻険な山中(崖といったほうが適切かもしれない)を覆っており、嚢の集まりがまた一つの巨大な嚢を形成している。屋根は、火加減を間違えた汚ならしいパイ包みスープのようで、遠くから見ても、異様な光景である。
嚢の一つに近づくと、屋根の見た目はいっそうグロテスクで、何かの生き物の抜け殻にも見える。
屋根の上から木刀でひと叩きすると、何年も風雨にさらされたトタン屋根が崩れるかのように、案外簡単にバラバラと壊すことができた。直径2メートル程度の穴が開いたので、住居に侵入する。
建物(と言えるのか定かではない)の中は静まり返っている。周辺の嚢も含めて、人の気配はまったくない。村落の大部分は他の土地に攻め入っているのだろう。
木の床の上に、昭和式の白い洗濯機があった。その横に米びつがあり、略奪しようとして蓋を取ると、中に粉石けんが半分くらい入っていた。
投稿者: gionshoja
ボウズ
SI企業の偉い方(現実世界ではボウズ頭にしていらっしゃる方)が、寺の坊主だった。5,000円のお布施でふくらはぎを揉んでもらった。
兄と兄の友人
兄が激昂して、兄の友人を射殺する夢を見た。
目が覚めてから、心配だったので兄にメールしようと思ったが、今の時間(深夜)まで忘れていた。
コロッケ版『肉体の門』
テレビで、ものまねのコロッケが主演の『肉体の門』が流れていた。
なぜか討ち入り前のシーンで、桜吹雪の中で、担架に担がれた女の死体の頭の上で(コロッケの)指詰めが行なわれていた。
もうほとんど壊死した状態に見える左手の人差し指と中指をドスで落としてた。「コロン」と素直に切れたので、凄く不自然だった。
交換日記
父が望遠鏡で金環食の観察準備をしている。
どこかのガキが、間違ってその望遠鏡についている、よくわからないレバーを引いた。
すると、あたり一面が黄色と黒色のモザイクになって、父が消えてしまった。
それから幾星霜。
なぜか母だけが時空を超えて父と交信できる手段を持っていた。
交換日記だった。
その交換日記上では、リアルタイムにお互いの書いた文字が見えるようになっている。
毎日のように父と母がその日記上で言葉のやりとりを交わしていた。
恥ずかし気もなく、愛のことばが文字で交換されている。恋人同士さながらである。