久々の動的な夢

ノーパンでガウンを羽織ったまま、トロッコみたいな乗り物に乗せられて運ばれて行く。
前には可愛い女の子が座っていて、こちらを見ている。僕がノーパンであることに気づきはしないかと、ドキドキしている。
エレベータでビルの最上階まで連れていかれて、扉を出ると、そこはとても照明の強い明るすぎる部屋だった。
この部屋は照明だけではなく、重力も強く設定されていて、通常の倍くらいのGが体にかかってくる。
宇宙服を着た看護師のような人がいて、こちらに近づいてくる。本能的に、「殺される。」と思ったがメンドくさいからなすがままにされていたら、看護師が僕の鎖骨の肉をつまんで何かを注射した。
そのまま意識を失った。
目を覚ますと、会議室で若手のエンジニアがプロジェクタでスクリーンに何かを映写して「ソースコードレビュー」をやっていた。僕がレビューをして承認する人ということになっているらしい。
いつの間にか、映写されている内容は、西洋人の美男美女が手をつないでデートしている映像に切り替わっていた。
ゲンナリし始めたところで、そいつら(映像の中の男女)は水着になって小便をひっかけあっている。二人は何か理解不能な言語(北欧のような感じのとても聴きなれない言葉)で喋ってはいるが、「仮想ブリッジの実現」などとテクニカルな内容の字幕が映し出されているではないか。どうやらこの男女は小便をひっかけあいながら、仮想ブリッジの実現方法について甘く語らうような口調で議論しているらしかった。
頭が混乱してきた。
窓からビルの下の方を見下ろすと、あたり一面、海が広がっている。
意識が海に飛んだ瞬間、自分もいつの間にか海に潜って泳いでいた。
「ああ、ションベンのレビューを終わらせないと…。」と思って泳ぎながらビルに戻る手段を探していたら、空から縄の梯子がぶら下がっていたので、「これしかないのか…。ややこしいな。」と思いながら登って行くと、いつの間にか梯子が階段に変わっていて、安心して登り始めた。

結婚

学生の頃(20年前くらい前)、付き合っていた女子と3日後に結婚式を挙げるということが既に決定していることをいきなり知らされる。そして焦りまくる。
新婦側の準備は万端らしい。こちらは準備が何もできていない…。まずは出席者を募らなければならない。「先輩やら同級生に片っ端から頼みまくって出席してもらおう。」とドキドキしている矢先、目を覚ます。

海の底

 私はプロジェクトの関係で那覇に在住している。
 京都の友人が、沖縄に来るというメールをくれた。

 3泊できるし、美ら海水族館には行ったことがあるというので、石垣島に行くことを提案した。

 滞在一日目は竹富島でグラスボートに乗ったが、二日目はシュノーケルをやろうということになり、業者に申し込んだ。

 簡単なトレーニングの後、碧玉の海へと向かう。

 初めて肉眼で見るサンゴの海底。
 聞こえるは水の音、わが呼吸のみ。

 美しい青緑と深い闇。その死のような底に向かって、危うく心ごと吸い込まれそうになってしまう。

 我に返って浅瀬に戻る。

 何度もそれを繰り返す。

 あれはいったいなんだったのか。

 日常に辟易したときに感じる、ネガティブな「死」への思いではない。

 それは、「その先に何があるのか?」、という漠然とした、それでいて積極的な、かなり危険な「死」への憧れではなかったか?

 ある地点を境に、潮の流れが沖へ沖へと向かう力を感じて、友の方へ引き返した。
 

 私には全く聞こえなかったのだが、声が嗄れるほど、何度も私の名を呼んでいたのだという。

給食当番

中学時代に同学年(別クラス)に鉄っちゃん(鉄道オタク)が居た。
彼も僕も小学生に戻っている(ちなみに実世界では小学校は一緒ではない)。
彼が給食当番で、当番服を着ておかずのから揚げを金属のお皿に盛り付けていた。
あるタイミングで、まだ手元にたくさん残っているのに、から揚げの残りがほとんど無くなっていることに気付く。
お皿一枚あたりに盛る量のバランスが悪いのだろうと思っていたら、違った。
クラスの数人のならず者が、「いただきます」の号令の前にフライングしてから揚げを平らげ、鉄っちゃんにおかわりを求め、彼がそれにすんなり応じていたからだった。
僕は思わず「お前、断れよ!」と語気強く鉄っちゃんに向かってツッコミを入れた。
かれは白い当番服のまま教室の出入り口の自動ドアのところまで、肩を落としてトボトボと歩いて行った。
ああ、鉄っちゃんではなく、ならず者達に注意するのがスジだったな、俺ってただの小心者やん…。と自省しかけたところ、鉄っちゃんは自動ドアの外からこっちにベロを出して笑っていた。
殺意に近いものを感じた瞬間、自動ドアが閉まった。